3000文字チャレンジ

ある日の妄想話【3000文字チャレンジお題「ハンバーグ」】

いつかの通勤時に思った、ただの妄想の話。

 

 

 

~いつもの朝~

 

「やばい、遅刻だ」

 

6時には起きているのに、寝坊して7時に目が覚めた。

普段スマホの目覚ましをセットしているのに、なんで今日に限って鳴らないんだ?

 

 

そうか・・・スマホの充電忘れて電源切れてるわ。

 

ってそんなこと言ってられない、早く支度しないと。

 

 

朝ごはんは、、、食べてる時間なし!

歯磨きして顔洗って、着替えて・・・。

 

 

よしっ!なんとか準備できた。

 

 

いつもなら7時30分には家を出ないと間に合わないのに、もう7時40分。

 

このままじゃ電車に間に合わない。

 

ヤバイ。

 

 

猛ダッシュで駅に向かう俺。

朝から飯も食べないでダッシュとは・・・胃が逆流しそうだ。

 

 

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なんとか駅に着いた。

電車に間に合った。

 

 

「良かった・・・・・。」

 

 

独り言だが、つい声がもれてしまった。

誰にも聞かれてないから良しとしよう。

 

寝坊してしまったが、いつも通りの電車に乗れた。

別に1本遅らせても会社には間に合うんだが、なんとなくこの時間のこの電車に乗らないと気が済まない。

 

その理由はもう1つ。

いつもこの席に座っている女子高生。

 

 

この子がまぁ可愛い。

正直かなり俺好みのタイプ。

 

 

 

おっと、危ない危ない。

別に何かしようってわけじゃなく、ただ可愛いって思ってるだけ。

 

 

彼女はいつもの席に座っている。

その前に俺がつり革に手をかけ、スマホをいじる。

 

 

たまにスマホの陰から彼女が見える。

彼女はいつも何かしらの本を読んでいる。

 

 

難しそうで、俺にはさっぱり分からない。

知的な彼女。

 

 

って俺には妻もいるし子供もいるので、これ以上は特に何も無し。

 

「もしよかったらメルアド教えてくれませんか?」

とか言う事もないし

 

 

「今夜食事でもどうですか?」

って言ったら警察に捕まるし。

 

つか、今時メルアドかよ。

 

 

 

そんな感じで、朝の目の保養を済ませて今日も一日仕事を頑張る。

この子のおかげで、今日も一日頑張れそうな気がする。

 

 

いつもありがとう。

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~ある日~

あの日の寝坊からか、朝はわりと余裕をもって出勤できるようになった。

 

 

今日も決まった時間のこの電車に乗る。

いつものあの子。

今日も座ってる。

 

 

 

だからと言って何かあるわけではなく、今日も彼女の前のつり革に手をかける。

 

別に何も起きない。

 

 

スマホ片手にニュースを見ながら、時々彼女をチラ見。

 

 

なになに、今日のニュースは・・・。

 

 

チラッ

 

これはバレたら訴えられるかもしれないな。

やめておいたほうがいいんだろうな。

 

 

と考えていたら、スマホを落としてしまった。

 

 

しかも彼女の膝元に。

 

 

ガッテム!!!!!!!!

ガァァァァッテム!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

何やってんだ俺!!!!!

月亭方正もビックリのビンタだよ!!!!

 

 

蝶野さん来い!!!

 

 

 

 

くっそやっちまった・・・。

膝元とか俺さわれないし

もうこのスマホは諦めるしかな・・・

 

 

彼女:「どうぞ、落としましたよ」

 

 

女神がここにいました。

何という優しさ、そして笑顔

 

んまぁ可愛いこと!!!

 

「あっ、ごごごめんなさい」

 

 

俺は童貞スケベ変態野郎か?

ごごごってなんだよ。

ゴゴゴかよ。

ジョジョかよ。

 

 

彼女:「アニメお好きなんですか?」

 

 

 

・・・・・・・は?

どうした子猫ちゃん?

 

何で急にそんな質問するんだ??

変なものでも食べたのか??

 

ゴゴゴで反応したのか??

いやいやどんだけマニアなんですか。

 

「え、まぁ好きですけど」

って俺応えちゃったよ。

 

 

そりゃ応えるよ。

なんならあなたのこと好きですよ。

大好きですよ。

 

 

 

嫁と子供いるけど。

 

 

彼女:「わぁ!!そうなんですね!私も実は大好きなんですよ!!!」

彼女:「あの、もし良かったらなんですけどLINEとかやってます??連絡先とか・・・」

 

 

いやいやいやいやねーべwwww

え、ねーべwww

 

 

どうした子猫ちゃん本当に?

 

こんな変なおっさんがスマホ落としたからって

連絡先を聞くとかありえねーべwww

 

 

やっばり変なもの食べたんだな。

病院に連れて行かないと

 

いや、もしかしたら彼女は真面目系に見えるし、アニメの話とかする人いないのかな?

 

って考えすぎですか俺。

 

「え、ええ構いませんよ」

構いませんよって言っちゃったよ俺。

 

 

 

いやだって、そりゃあ聞かれたら答えちゃうよね。

まぁ別に連絡先くらいね。

 

そこから何か発展するわけじゃないし。

 

 

 

こうして俺と彼女はLINEでやり取りをするようになった。

 

もうアニメの話ばっかり。

 

好きなアニメは?

このアニメのキャラクターはうんたらかんたら。

今期のアニメは何を見てる?

このアニメおすすめだよ。

 

などなどアニメの話ばっかり。

 

 

アニメアニメアニメアニメ

アニメアニメアニメアニメアニメアニメアニメアニメ

 

俺もアニメは好きな方だけど、彼女はかなりのアニメオタクっぽい。

どうやら家が厳しいようで、話す相手がいないようだ。

 

ただ、普段通勤で見るだけの彼女と話が出来るなんて夢みたい。

 

 

俺、嫁と子供いるけど。

 

 

まぁLINEだけなら大丈夫でしょ。

 

一線を超えなきゃ大丈夫。

 

 

そう思ってた。

 

 

 

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今日も彼女とのLINE

 

 

基本的にアニメの話だけど、最近では色んな話をするようになった。

 

どこの学校に通っているか

好きな食べ物はなにか

今日は何をした

 

 

などなど。

もう普通に友達みたいな感じ。

 

それが心地いい。

 

 

今日も彼女とのLINE

 

彼女:「このアニメのおすすめなところはね」

俺:「うん、確かに面白そうだね」

 

そんな他愛ない会話。

 

 

でも、今日は少し違った。

 

 

彼女:「そういえば、休みの日ってなにしてるの?」

俺:「休みの日?う~んと基本は家族と遊びに行ったりかな?」

 

 

 

 

彼女:「そっかー、ところでさ、今度の日曜日ってなにしてるの?」

 

俺:「日曜日?多分スーパーで買い出しとかだと思うんだけど」

 

彼女:「あのさ、日曜日ちょっとだけ付き合ってくれない?」

 

 

 

・・・・・・・・んんんんん????

 

なぜそ~なる????

嫁と子供いるって彼女に行ったよな???

 

んん???

どうしてそーなるん!?!?

 

 

俺:「う~ん、悪いんだけど嫁と子供いるし・・・・」

 

 

俺、大人。

すっごく大人。

 

さすがに休みの日に2人で会うとか完全にデートやん。

 

それはさすがにマズいでしょ。

しかも相手は女子高生だからね。

 

 

あかんあかんあかん。

 

 

彼女:「お願い、少しの時間だけでいいから会って欲しい」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

こんだけお願いされちゃあね。

しょうがな・・・・・いのかな・・・・。

 

 

 

仕方ない。

 

 

 

俺:「少しの時間なら。」

 

 

 

言ってしまった。

 

 

いや、浮気とかじゃないからこれ。

ただ会うだけだからね。

うん。そうそう。

 

 

 

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~日曜日~

 

 

日曜日になってしまった。

 

幸い嫁は実家に用事があるようで、子供と一緒に帰ってるから何ともないけど。

 

さてさて。

待ち合わせ場所へ行きますか。

 

 

彼女:「ごめん!!待った???」

俺:「いや、待ってないよ!今きたところ」

 

 

ってか相変わらず彼女かわええな。

普段電車で顔合わせてるけど、電車内でも基本LINEで会話してるからな。

 

ちゃんと話すのは、あの時以来かな。

 

 

 

俺:「さて、どこ行こうか?」

彼女:「まずはお昼食べない???」

 

時間は11時50分

 

そろそろお昼の時間

 

 

俺:「確かにそうだね、じゃあ何か食べたいのってある?」

彼女:「ファミレスでいいよ!」

 

ということで、二人でファミレスに行くことに。

 

 

なんてことないハンバーグを二人で仲良く食べた。

 

食べてる間も、二人で楽しく話した。

 

 

 

もうこれは周りから見たら恋人同士に見られるのではないだろうか。

って彼女は女子高生。

 

未成年。

 

 

そして俺は既婚者。

 

 

こういうのは本当にいけない。

 

今日だけ。

 

 

 

 

それから彼女とカラオケに行ったり、二人でプリクラを取ったりUFOキャッチャーでぬいぐるみを取ったりした。

 

高校生らしいデートだと思う。

 

今時の流行りとかよくわからないけど、すごく楽しかった。

 

これが青春時代って言うのかな。

俺もこんな頃があった気がする。

 

 

 

 

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あっという間に時間が過ぎた。

 

もう帰る時間。

 

さすがに夜遅くまでは連れ回せない。

 

俺:「じゃあ、帰ろうか。送ってくよ」

彼女:「うん・・・・わかった」

 

 

なんだか彼女が寂しそう。

そんな表情見せられても・・・・ねぇ。

 

 

俺:「家の前まで送った方がいい?」

彼女:「ううん、ここで大丈夫、今日はありがと」

 

 

やっぱり彼女の表情が寂しそう。

なんでだろう。

 

俺の事が好きとか?

んなわけねぇべ。

 

彼女:「ねぇ、わがまま言っていい?」

彼女:「今日家に帰りたくないから、どこか二人で泊まろ」

 

 

 

 

いやいやいやいやいやいやいや

それはないべ。

もう完全アウトな浮気だよ。

 

 

ってか不倫になるの?

 

二人でお泊りはあかん。

それはあかんわ。

 

 

 

俺:「ごめん、本当に悪いんだけど、キミのことは好きだよ」

俺:「でも俺には妻と子供がいるから、そういう行動は出来ない」

俺:「だから、ごめん」

 

 

 

彼女はとても寂しそうな表情。

 

 

これってマジで俺のこと好きなの?

 

マジで?

 

マジかよーーーーー!!!!

ほんとはお持ち帰りしたいけどさ、あとを考えるとあかんのよね!

 

 

未成年だし、嫁子供いるし。

 

ってそこが問題かよ!って話だけど。

そこ問題だよ!!

 

 

彼女:「わかった、ごめんね今日は付き合ってくれて、ありがとう」

 

 

そういって彼女は自宅へ帰っていった。

 

 

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~次の日~

 

昨日から彼女とのLINEが一切来ないな。

 

やっぱり悪い事したのかなー。

泊まっておけばよかった?

 

 

いやいやそれは絶対に無理だから。

 

まぁ今日も電車で会えるだろうから、いいんだけどさ。

 

 

 

彼女は電車に乗っていなかった。

その日から、彼女と一緒の電車に乗ることは無かった。

 

 

 

 

 

 

『次のニュースです。』

『今朝未明、女子高生の遺体が発見されました。犯人は特定されておらず警察では死因を調査中です。』

 

 

 

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これが今朝私がした妄想のお話。