蜘蛛が手から離れない。

もたろうです。

※虫が嫌いな方は見るのをご遠慮ください。

「なんでわざわざ東京まで仕事で行かなきゃいけないんだか。」

「せっかく東京に来たんだから、どっか観光名所でも行きたいな~」

ということで、どこか観光名所がないか探していた。

東京といっても、初めて来た場所で右も左も分からない。

近くにあるのはチェーン店の知っているお店ばっかり。

もちろん事前に調べていたわけでもなく、行きたいお店もない。

「全然楽しくない。もう仕事も終わったし早めに帰ろうかな」

そう思ってた。

うろうろ歩いていると、気になる場所を見つけた。

高校時代に硬式テニス部に入っていたから目に留まったのか、懐かしいく感じる。

そこはテニスコートで、綺麗な場所だった。

「懐かしいな、昔やってたなー。」

高校時代に部活に入っていたからというだけで、熱中していたわけでもない。

だけどなんだか、そのテニスコートが気になった。

「ちょっと覗いてみようかな」

そう思ってとりあえず入ってみた。

中には、熱心にテニスをしている学生がいっぱい。

でも、立ったままじっと見ている学生もいた。

立っている学生の一人に声をかけた。

「どうしてテニスをやらないの?」

「だって、選抜メンバーじゃないから」

立っている男の子はそう答えた。

その時、偉そうな奴らが数人来た。

「よぉ~!やってるねぇ!」

なんかものすごく偉そうな奴。

そして俺のいけ好かなそうな感じの奴。

「集合!!!!!」

リーダーみたいな奴が声をかけて、立っている人たちも含めその場にいた全員が、その偉い奴らの周りに集まった。

「キミたちは、今後の日本テニス界の未来がかかっているからね!」

「まぁ、立ち見してたやつらはどうでもいいから帰ってもいいけどね!ブァッハッハッハッハ!」

本当にムカつく野郎だな。

「そ、そんなことないです」

立ち見をしていた一人の男の子がそう答えた。

「ん?なんだキミは?私に口答えするのかい?」

「キミにはちょっと指導が必要だね」

偉そうなやつの一人はそう言って、男の子に指示を命じた。

「キミには、この後の懇親会の席をセッティングしてもらうよ」

「全員分の座布団を用意してくれ、5分以内にね!」

全員分って・・・。

その場にいるだけでも軽く60人近くいる。

それを1人で5分ってキツくないか?

ってか無理だろ。

「では解散!」

偉いやつはそう言った。

男の子はすぐに、座布団を用意するために動く。

もうなんだか見ていられなかった。

俺は、その男の子に声をかけた。

「一緒に手伝うよ」

「あ、ありがとう」

男の子はそう言った。

なんだか変なことに巻き込まれたな。

まぁいいや、どうせ新幹線まで全然時間はあるし。

二人でセッティングすることになった。

セッティング場所は隣の大会場みたいなところ。

「ぼくはこっち側をやるから、そっち側をお願いね」

男の子はそう言った。

二人でやれば5分以内に終わりそうだ。

黙々と二人でセッティングしていると、

「うゎあ!!!」

座布団に蜘蛛がついていた。

その蜘蛛は糸を出しており、俺の手に糸が絡みつく。

「手について取れないな・・・。」

いくら振り払おうとしても、糸が全然離れない。

「くっそ・・・このっ、なんだよこの蜘蛛は」

そうしているうちに、全員が大会場に集まった。

「くっそ、俺虫嫌いなんだよ、しかも蜘蛛って・・・。」

「うゎあぁぁぁあああぁぁぁぁあああああぁぁああああ!!!!!!」

・・・

・・・

・・・

・・・

っていうところで目が覚めた。

時刻は午前6時。

これから支度をして、仕事に向かう。

「それにしてもあの夢は一体何だったんだろう」

その夢の続きを知る者は誰もいない。

おしまい。

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